The Himajin Blog

絵の練習と創作、道具の使用感、本、映画の感想など、趣味の世界を少しマニアックにお届け

フレッシュプリキュアのイース様を透明水彩で描いてみる(新しい水彩紙の感想)

こんにちは!暇人です!(@gnk4649

 

 

フランスのキャンソン社が販売するムーランドゥロワという名前の水彩紙を買いました。

 

商品説明

『アートペーパーポストカードサイズ』
絵手紙用ポストカードに高級輸入紙を使ったラインナップが登場 ! 


ムーラン・ドゥ・ロワ【Moulin du Roy】 

キャンソンブランドで高品質でありながら、リーズナブルな価格を実現! 

手漉きの風合を味わえる円網漉き。顔料が均一に広がるので描き心地が良く、乾いた後も作品のイメージが変わることはありません。

コットン100%であり、毛羽立ちが少なく、表面をいためることなく重ね塗りができます。

にじみ止めがされているので、程よく水をはじき彩色のコントロールもしやすくなっています。

肌目は荒目・細目・極細の3種類。紙の表面で『遊び』を楽しむことができます。

 

 

いつも使っている水彩紙が中目のホワイトワトソンなので、ペン入れがスムーズにいかず悩んでいました。

そこでもしかしたら細目であればひっかかりが少なくなると思い、探したところこの紙に出合いました。

前々からコットン100パーセントの紙を使ってみたい憧れがあったのと、最高級のアルシュ紙に似てるという噂もあって購入を決めました。

ポストカードサイズは手ごろな価格であり、いろいろ実験もしてみたかったので便利です。

 

実際使ってみたので、感想を簡単にまとめます。

 

 

描いた絵のテーマはフレッシュプリキュアの敵幹部、イース様です。

黒と赤を基調としたボンテージ風の衣装。クールで冷徹で強気な態度。大好きなデザインなのでときどき無性に描きたくなります。

まず下書き。

ポストカードサイズにおさめるので腰下や手のポージングは見切れてしまいますが、体のバランスを見るために簡単にスケッチしました。

トレス台をつかって下書き終了。

ペン入れ。無理な方向で線を引くとひっかかります。紙が強いのでペンで削れたりはしません。真正面だと顔が描きにくかったので目線をやや左に流しました。

色塗り終了。完成です。

今回気を付けたのは「黒」をつかわないこと。なるべく混色で表現しました。

肌色はもっと彩度を落としたほうが元のキャラに近かったかも。

 

ムーランドゥロワ紙の感想

 

色が乾くと修正しづらい

コットン100パーセントの高級紙の特徴みたいです。安価なパルプだと水筆で絵の具を洗い出せ、はみ出しを消すことかできますが、こちらは少し薄くできる程度。

しかし下塗りの色が溶けることが少なく、重ね塗りで深みのある表現には向いていそうです。

極細目の使用感

ペン入れは中目よりはやりやすかったです。たまにひっかかったりもしますが、慣れれば問題ないレベル。

色塗りは、ムラになりやすいので、先に水を引くことが重要になります。

紙肌

マスキングに強く、毛羽立ちはあまり発生しません。水をよく弾くので水張りするか、水筆で先に湿らせておいたほうがよいです。

発色は普通です。色が沈みますが、くすんだ感じにはなりません。

かなり薄い色でも乾くとしっかり染色されるので濃い色を先に塗ると失敗します。

 

まとめ

水彩紙は大きく分けてコットンパルプと木材パルプの二種類に分かれます。

今回のムーランドゥロワはコットン100パーセントのコットン紙で、高級であり、 水の含みも良く、重ね塗りしやすいので、いろいろな水彩技法が使えます。

 

実際使ってみて、薄い色から先に塗る、絵の具を塗る前に水を引く。ムラにならないよう、筆で何度もこすらないなど、水彩では基本となることがズバリ当てはまることに気付きました。

 

スピーディに描く野外スケッチや簡単な淡彩画にはホワイトワトソンなどの木材パルプ紙、家でじっくり塗り重ねにはコットンパルプのムーランドゥロワが向いているようです。どちらも素晴らしい紙なのでオススメ。

 

今回はいい水彩紙に出合えました。まだ使い始めなのでわからないことは多いですが、自分に合っている気はします。買ってよかったです。

 

しかし、まだ試したい紙があります。ネットで評判も良く、ツイッターのフォローの方からのおすすめでもあるイギリスのウォーターフォード紙の細目です。上手い人が使ってる紙ってやはり気になりますよね。そのうち買うと思います。

 

あと憧れの最高級のアルシュ紙。ポストカードサイズが販売されているので、こちらも試してみたいですね。

 

(おわり)