透明水彩で「魔法使いプリキュア!」の3人を描いてみる
水彩にドハマり中でおなじみの暇人である。
先日「魔法使いプリキュア!」のキュアミラクルとキュアマジカルを透明水彩で描いたのだが…gnk385.hatenablog.com
実は線画を描く段階でポージングにつまずいてしまい、気に入らないのでボツにしようか迷っていたのだった。
顔と体のバランスをとるのがだいぶ難しかった。
修正するにしても、水彩紙なのでホワイトは使えず、限界があった。
判断できないままだったが、制作を一時中断し気分転換に新しく線画を描いた。
それが、「まほプリ」の三人が立っているこの線画である。
ポージングの難易度を下げるために動き少なめのシンプルな構図にした。
構図が簡単な分、色塗りに工夫が必要なのはいうまでもない。
悩んだ挙句、結局はじめの線画に色を塗ることに決め、根性で一応完成させた。
なので、この3人の線画はお蔵入りにするつもりだったのだが、自分の中の水彩への情熱が高まっていたので早くも筆をとることにした。
テクニックを参考にしたのは、最近買ったこの技法書。古すぎて書店にはめったに置いてないので、ネットで探して購入した。
水彩のテクニックが網羅されているだけでなく、説明文も勉強になる。
専門的だが写真の説明が多く、初心者にもわかりやすく編集されている。
いつものように水張り。今回はテープを縦半分に切って、細くした。板に残ったテープを剥がすのが面倒なので、なるべく面積を少なくしたい感じだ。固定強度に問題はない。
色塗り前に、白のアクリルで失敗した所の修正。
線ではなく面を塗りつぶす感じで。
乾かしながら塗って、案外綺麗に消せた。
修正が終わると、マスキングをして、全体的に薄く溶いた肌色で色ムラを作った。
背景に「ドリッピング」といって、溶いた絵の具を高いところから落として描く方法を試した。
スポイトでやってみたけど、もう少し粒小さめが理想だったかな。
細かい絵の具の汚れはスポンジを使うと落としやすい。
強くこするとマスキングが剥げそうなので、ポンポンと押し付けるように、地道に消していく。
そして背景が描けた。
線画はリキテックスリキッドのバーンとアンバー。濃淡が出て面白い。
それだけではなく影になる個所や、強調したいとこを黒のペンで補正している。
んで、色塗り終了!前回「まほプリ」の2人を塗ったばかりなのでスムーズにいけた。慣れてきたかもしれない。
トリミングして完成!
アップのパターンでもトリミング。
出来は75点くらいかな。
下地が残るように気をつけたので水彩っぽい仕上がりになったのは良かった。
構図が単純すぎるので動きが少ないのがマイナス。
水彩で試したい技法はまだ沢山あるし、毎回描く度に発見がある。
失敗も成功もあって面白い。また描こう。
(おわり)
クリムト展に行ってみる
「ほぼ1万円」の筆記具を買ってみる(工房楔2.0m芯ホルダーノック式)
ずっと欲しかった筆記具を最近ようやく購入した。
工房楔(こうぼうせつ)の2.0mm芯ホルダー。販売価格9,720円(税込)である。
送料は全国一律900円なり。(たけぇ…)
Pen and message. 万年筆 & ステーショナリー
(購入した後サイトをのぞいたら、現在品切れ中となっていた。ラスト一本だったか。)
ネットでたまたま見つけて、デザインの良さに一目惚れしたが、あまりに高価だったのでびっくりした。
詳しく知りたかったが、検索しても参考になる写真がほとんど見つからず、文房具店に足を運んでもどこにも置いてない。(関西にはあるらしいが)
高価なのであまり流通してないのでは?
デザインと材質がいいだけで、触ったことも無い高額の筆記具を購入しようとするのは、何だか馬鹿げてるなと思って諦めかけていた。
しかし、なんとyoutubeで同型のシャーペンを愛用されてる方を発見!
カッコいい上に実用性ありすぎ説は実証されました。【工房 楔(せつ)】
思いきってコメント欄でいろいろ質問してみると後日、嬉しいことに動画にしてくれたのだ!
ありがたや…‼( ;∀;)
僕はネットで高価なものを購入するときは、「何かの記念日」だとかいろいろ理由付けしちゃうので、「元号が新しくなるお祝い」てことで5月に買うことにした。
ぶっちゃけそんな理由でもないと「筆記具」一本に一万近く出せん(笑)
そしてついに購入!
紙製の箱におさめられた状態。とても上品。
木軸の材質についての説明と、取り扱いについてのカード。
手書きのお手紙も入ってた。
めっちゃ嬉しかったので、無くさないよう日記に貼り付けておいた。
万年筆で書かれてて、文字の色に濃淡がありとてもクール。万年筆も欲しいなぁ。
さて、まずはスペックの確認。
比較としてuniの芯ホルダーと並べてみる。
長さ139㎜ 軸最大径約14㎜ 重さ25.9g 重心はほぼ真ん中。
ノック式の2㎜芯ホルダー。絵を描くのに向いている。
一般的な鉛筆と同じ太さで、かなり筆圧をかけても折れない。
同型で0.5㎜もあり、文字書きにはこちらが良さげ。
可愛らしく平たいノック部分。指が痛むことはない。
いまいちなのは左右に振るとカチャカチャ安っぽい音がすること。
だが中軸にテープをまくと軽減できる。
丈夫そうな金属チャック。
軸側に金属のねじ山パーツがついているおかげで、中軸を取り外せる。
写真の具合で木目が出すぎているが、現物はもっと目立たない。
クリップは固め。シャツのポケットに片手で付けるのは難しい。
固定されていないので横回転しやすい。
2週間ほど使ってみた。
軸は太めだが滑らずしっかり持てる。描き心地は良い。
これで僕が欲しかったものはほぼ理想的な形で手に入った。
冬でも冷たくならず、滑りにくい木製の軸。
長時間筆記でも痛くならない丸軸。
どこでも買えて、筆記距離が長く、折れにくく、寝転んでも描ける2.0㎜芯。
まだ未知数だが、頑丈であること。
適度な重み。軽すぎると安っぽい。
固いクリップ。柔いと曲がりやすい。
「もうこれで満足。高価な筆記具を買うのはこれで最後」
今はそんな気分だが、半年後同じ気持ちでいられてるかわからない。
だって・・・
すぐ別のが欲しくなっちゃうんですもの (*‘ω‘ *)
(おわり)
透明水彩でキュアミラクルとキュアマジカルを描いてみる
「魔法つかいプリキュア!」というアニメが日曜朝に放送されていた。
2016年頃なのでまだ記憶に新しい。
とはいえ記憶力の弱さに定評のある暇人である、最終回で感動したこと以外、ほとんどエピソードを忘れてしまっていた。
そして先日、まほプリのキャラデザをされていた宮本絵美子さんのプリキュアの仕事絵をまとめた作品集が、6月26日に販売されることを知った。
💓予約開始💓宮本絵美子 東映アニメーションプリキュアワークス💓
— プリキュア×一迅社宣伝アカウント (@ichijin_precure) April 12, 2019
『魔法つかいプリキュア!』のキャラクターデザインを手がけた宮本絵美子氏の仕事をまとめた一冊♥
こちらの画像のミラクルは現在制作中のカバーイラストラフです♪
本日より予約受付開始です!続いて特典情報も発表しちゃいます👉👉 pic.twitter.com/oZnXsYd3sF
暇人は思い出した。
放送前に公式で発表された魔法使いプリキュア!のデザインを見て、心を鷲掴みにされ、いてもたってもいられず二次創作をしたことを。
その絵はpixivに投稿し、現在700以上のブックマークを頂いている。
久しぶりにまほプリの情報に触れたことで、創作意欲に火がついてしまった。
「透明水彩でこのふたり描いてみたいな」と。
で、軽い気持ちで描くことに決めたのだが、この時は、これが超が付くほど困難な作業になるとは予想してなかった。
とりあえず前回の失敗を踏まえ、いくつか画材を購入。
マスキング液、ラバークリーナー、水筆、水張りテープ。
前回と同じく水彩紙に耐水インクで線画を描いた。
この紙、つけペンとの相性は良くないかも。
表面が削れてかなり引っかかる。
修正液は使えないのでカッターで削って修正した。
そのせいで表面が荒れて絵の具が上手くのらなくなった。
目や鼻などキャラ絵の命となる部分は特に細かく修正した。
神経をすり減らし、時間はデジタルでの作業にくらべ数倍かかった。
分かりにくいが、目の周辺がだいぶ荒れている。
ホルベインのマスキングインク。開封直後なので分離もしてないし塗りやすい。
水筆の中に石鹸水(ハンドソープを使うと楽に作れる)を入れておけばマスキングインクが固まりにくく、固まってもすぐ取れるので便利。
また、中にマスキングインクを詰めることもできるらしい。その方法には詳しくないので、後々調べてみたいと思う。
余談たが、マスクを剥がすと鉛筆の線が見事に消えてしまってた。オイオイ…
水張りテープで固定。背景から塗り進めた。
水をたっぷり使っても波打たないので良い。
まぁ300gだとたいしてベコボコにならないけど。
紙一枚で描くより、板の上に乗ってたほうが安定して色塗りしやすい。
右利きなので左側から塗っていく。
塗る順番を決めながら塗り進めた。
- 奥⇒手前
- 面積が大きいところ⇒小さいところ
- 弱い色⇒強い色
- 青系⇒赤系
- パーツはまとめて塗る
- 隣同士で違う色を塗るときは混ざらないよう十分乾かす
ホワイトでハイライト入れて仕上げ。
撮影して、色味が原画に近くなるよう調整し、トリミング。
完成!
うーんまぁ…
素人なりに頑張ったほうかな…?
気になるのは作業時間。デジタルだと一日で終わる色塗りも、アナログだと修正が大変で三倍ぐらい時間がかかった。
水彩向いてないのかなーと思いつつ、まぁまだ伸びしろがあるはずとポジティに考え直してまた頑張ろう。
とりあえず「プリキュアワークス」買って練習しよ!
(おわり)
コスプレ写真をもとに鉛筆画を描いてみる
先日、ツイッターでこんな写真を見かけた。
女でも惚れるわこんなん #宇垣美里 pic.twitter.com/8qoCXMJS5D
— るーるる (@ru_rurugames) May 11, 2019
宇垣美里さんというフリーの女子アナウンサーをされてる方のコスプレ写真。
感想をいえば「可愛いし綺麗(^^)/」だけで済むんだけど
この写真に、絵描きの性分をくすぐる「何か」があるのを感じた。
「摸写をしてみよう」
摸写をすると
一目見ただけじゃわからないことに気づくことができる。
この写真から伝わる「良い何か」を体験して
自分の作品の中に吸収できるのである。
…と僕は思い込んでいる。
一応 元キャラのイラストも検索してみたが・・・名前がわからない。
「黒の魔女」?化粧品会社のキャラクター?らしいけど、Twitterで調べたけど宇垣さんの写真ばかりだった。
↓ようやくみつけたキャラデザイラスト(右)。名前は「オブシディアン」
美しいイラストだ。
元のデザインが分かった以上、こちらを軸に描くのがセオリーだと思う。
しかし、僕のあたまの中は写真から摸写することでいっぱいになっていた。
「衝動にまかせて描いてしまえ」的な。
結局、二次イラストは見なかったことにした。(ヲイ)
「摸写だし、練習だし気楽に描くことにする。テストは無いから別にいいじゃん?」
的なスタンス。
ただし、適当には描かないようにする。
雑にやると、中途半端になるので、何もしないで眠っていたほうがマシ。
三時間ほど仕上げにかかったけど、さすがに水彩よりは速く描けた。
完成。
作業工程はない。ひたすら描いては消しの繰り返しのみ。
鉛筆の粉が落ちないように定着スプレーを吹きかけるのがベターだが、そんなイイ物は持っていないのでこのまま保管する。
上質紙にラフからトレス。
三菱鉛筆の2Bと3Bがメイン。細かいとこは0.5シャープ。
まとまるくんとmonoのスティックタイプの消しゴム。練り消し、
綿棒でこすってボカシを作ろうとしたが、あまり綺麗にできなかった。
次はキチンと元デザから描こ!
(おわり)
映画「用心棒」の好きな台詞を書いてみる
桑畑三十郎 「刺身にしてやる!」
いまさら書くまでもない大名作。黒澤明監督の「用心棒」である。
1961年に公開された時代劇映画二人の親分が血で血を洗う抗争を繰り広げている宿場町。そこに流れてきた桑畑三十郎と名乗る浪人(三船敏郎)が凄腕をふるい、機転を利かせ悪党を一掃しようとするのだが・・・
TV時代劇が好きだった僕は侍が活躍する漫画を描きたくていろいろ資料を探してた。
知り合いに勧められ観たのが本作。
図書館でヘッドホンつけてビデオ視聴した思い出。
DVDには当然ある字幕機能など皆無なので、セリフを聞き取るのに必死だった。
落語みたいな語り口でしゃべる登場人物に最初とまどったが、案外慣れるのは早く、集中力も切れずに最後まで楽しめた。
(ちなみに僕の描いた32ページの侍の漫画はとある出版社から賞を頂いた。)
のちにDVDを購入し、何度も見返してるうちにこの映画のセリフの面白さに気づいた。
的確なシーンに、ベストなタイミングでバッチリセリフが入ることで
「映画を観てる人をこんなに楽しませることができるのか」
と感心した。
セリフだけ単体で書き出して読んでみても、その良さが十分に伝わることはない。
何か所もある面白いシーンの中で断トツに好きなのが
「刺身にしてやる!」だ。
これ、タメもないし重要なシーンでもない。
多分ほとんどの人が初見でスルーすると思う。
でもこれを言った時の桑畑三十郎はめちゃめちゃカッコいい。
もっと細かく言うと
「カッコ悪いセリフなんだけど、このシーンで言うとめちゃめちゃカッコいい!」
なんだ。
このセリフだけ読んで
「料理をするのか?」と疑問に思われた方がいたら「その通りだよ」と答えよう。
まだ見てない方で、ちょっとでも興味をもったら観て欲しい。
予備知識として用語の解説
- 八州廻り(はっしゅうまわり)幕府が関東の諸国を取り締まる警察組織
- 番屋 江戸時代に消防、自警団の役割をしていた自身番の詰所のこと。
ちなみに・・・
用心棒が好きすぎて自作した「桑畑三十郎」のフィギュア(暇人作)
石粉粘土で初めて作った。出来はお察し
( ^ω^)・・・
(おわり)
透明水彩で羽衣ララちゃんを描いてみる
羽衣ララちゃんはスター☆トゥインクルプリキュアのキャラクター。
うーん愛くるしい。愛おしい。
スター☆トゥインクルプリキュア 第13話予告 「ララのドキドキ初登校☆」
久しぶりに透明水彩をやったが、あまりいい出来栄えではなかった。
「水彩リベンジしたい」
という前向きな気持ちと同時に
「また失敗はイヤだなぁ」
とネガティブな考えがある。
前回の絵の何処が不満なんだろと、自分の中でぼーっと考えてみた。
まず発色が悪い。くすんで見える。
次にぼかしが汚い。これは水彩として致命的だ。
絵の具はホルベインの透明水彩で、プロも使っているもので問題はないはずだ。
てことは原因は…
水彩紙が自分の作風に合っていないせいだろうか?
VIFFART 中目 242g B5サイズ
よくわからんけど
紙を変えてみることで心機一転できる気がする。
暇だったので早速新しい水彩紙を探すことにした。
とりあえず欲しい特徴を箇条書きしてみよう。
- 中目を荒目にしてぼかしやすいようにする。
- 242gではなく300gに変更する。厚みのある紙の方が、保水力が高いので綺麗にぼかせるはずだし、波打ちも少ない。
- サイズの大きい絵にすれば、情報の多い絵が描けそうなので、B5の小ぶりなサイズではなく倍近いF4にする。
- 白色度の高い紙を選択する。光の反射が大きい分、絵の具の発色がよくなりそう。
ネットで評判などを調べ、購入したのがホワイトワトソン紙 300g F4。
ブロックタイプといって、15枚が糊付けされてるもの。
ペーパーナイフがないと剥がせないらしく、うっかり買い忘れると面倒なのでご注意。
※追記※普通のカッターでも切り離せました。
紙肌は消しゴムに強く、けば立ったり削れたりしなかった。
下書きをトレスし、Gペンでペン入れ。
涙を描くか30分悩む。
結局決まらず後回しにした。
色塗りで残したいとこをマスキングして下準備はOK。
色をのせていく。ちなみに技術ゼロなので、技法書を首っ引きでの彩色である。
この作業に意味あるのかは謎。
ホワイトワトソン紙の使い心地はよく、塗りやすいので正解だった。
ただちょっと乾くの速いかもしれん。
プチトラブル発生。
マスキングテープで固定してたけど水使ったら浮いてきた…
水張りテープじゃないとダメだったみたいだね。
マスキングテープ剥がすと紙も一緒に剥げちゃうし。
「なーんか失敗したかも」
と微妙な気持ちになる。
試行錯誤しながらなんとか完成させたのがこちら。
まぁまぁ狙い通りに描けた気がする。
惑星サマーンに思いをはせるちょっと寂しげな羽衣ララちゃん。
ハプニングも面白いと思う心構えが大事(汗)
結構失敗したけど修正で挽回できるとわかったのは収穫だった。
作品製作のプレッシャーは多少減ったかな。
水彩って、薄い色から徐々に濃くしていくって習った記憶があるけど、
薄い色(肌色とか)を先に塗ると濃い色が間違って着いた場合、修正がすごい大変になる。
塗る順番を考えるのが今後の課題。
使った画材
紙
ホワイトワトソンF4
下書き
2B鉛筆、シャーペン、トレス台
主線
色塗り
色鉛筆、筆ペン
※追記
VIFFARTの荒目を試したけど、発色、ぼかし両方キレイにできた。
洗い出しもしやすい。こちらも使っていこう。安いし。